確定拠出年金推進協会 代表理事の藤田雅彦です。
非常に好調な日本とアメリカの株式市場ですが、今回は、米国株主要3指数の内、S&P500指数についてご紹介します。
過去のメルマガで、ニューヨークダウとNASDAQ総合指数を説明しましたが、いよいよ最後のS&P500指数を取り上げます。
S&P 500について
S&P 500(エス アンド ピー ファイブハンドレッド、Standard & Poor’s 500 Stock Index)は、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが算出しているアメリカの代表的な株価指数です。S&Pとは、アメリカの格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(Standard & Poor’s)の略称です。Moody’s(ムーディーズ)と並ぶ世界的な格付け機関として知られ、株式や債券を発行する企業などの信用力を記号で表示する格付けを行っています。
S&P500指数は、ニューヨーク証券取引所、NASDAQに上場している銘柄から代表的な500銘柄の株価を基に算出され、時価総額加重平均型株価指数です。時価総額加重平均は、日本の株価指数であるTOPIX(東証株価指数)同じ算出方法です。単純平均の日経平均やニューヨークダウと、その点に違いがあります。
日経平均(225銘柄)やニューヨークダウ(30銘柄)の単純平均だと、値嵩株(一株の株価が大きい銘柄)の影響を受けやすく、必ずしも市場全体の動きを表していないとの指摘があります。一方、時価総額加重平均型は、よりマーケットの動向を客観的に表していると言えるので、機関投資家などに広く利用されています。
1957年3月4日にS&Pにより算出が開始され、1941年から1943年における平均指数を10として算出されています。単位は、ポイントです。2024年3月7日の終値は、5,157.36です。
S&P500指数を構成する時価総額上位10銘柄
2024年3月7日時点、S&P500指数を構成する時価総額上位10銘柄は、以下の通り。
1、マイクロソフト
2、アップル
3、エヌビディア
4、アマゾン・ドット・コム
5、アルファベット(グーグルの持ち株会社、ユーチューブ)
6、メタ・プラットフォームズ(フェイスブック、インスタグラム)
7、イーライリリー(医薬品)
8、ブロードコム
9、テスラ
10、JPモルガン・チェース
如何でしたでしょうか?
NYダウは親しみやすく、NASDAQはIT中心、S&P500は機関投資家向けでインデックス・ファンドのベンチマークとして用いられる、といったところでしょう。