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確定拠出年金の「受取り」で知っておくべきこと その③

一時金と年金、どちらで受け取るべきか?
DCのご相談で最も多い質問の一つが、「一時金と年金、どちらが得ですか?」というものです。結論から言うと、多くのケースでは「一時金」での受取りが有利になる傾向があります。その理由は、受取り時の税制の違いにあります。

一時金で受け取る場合
一時金は「退職所得」として扱われ、退職所得控除が適用されます。退職所得控除は、勤続年数(DCの場合は通算拠出期間)に応じて大きくなります。
・20年まで:年40万円
・20年超:年70万円
例えば、通算35年の場合→、1,850万円の控除が使えます。
40万円×20年+70万円×15年=1,850万円

さらに重要なのは、
・(受取額-控除額)÷2が課税対象
・分離課税(他の所得と合算しない)
という点です。

つまり、かなり税金がかかりにくい仕組みになっています。

年金で受け取る場合
年金で受け取ると「雑所得」となり、総合課税になります。

そのため、
・公的年金や他の年金と合算される
・所得税・住民税の対象
・社会保険料にも影響する
といった特徴があります。
また、公的年金等控除はありますが、働いている人(特に65歳未満)は税負担が増えやすい点に注意が必要です。

手数料の違いも見落とせない
DCは受取りのたびに手数料(現在、440円)がかかります。
・一時金:1回のみ
・年金:回数分発生
例えば、20年間・年12回受取の場合、440円×12回×20年=105,600円
なんと、10万円以上の手数料になるケースもあります。

DC受取のポイント
・一時金が有利になるケースが多い
・ただし、退職金との受取タイミングで税額は大きく変わる
・年金は「他の収入が少ない人」には有効な場合もある
実際には、約9割の方が一時金を選択しているとも言われています。

最後に、一時金で有利に受け取るためには、通算拠出期間を長くすることが重要です。
つまり、DCは「できるだけ早く始めること」が大きなメリットになります。

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