まずは、2025年10月末現在のMSCI エマージング・マーケット・インデックスの構成と業種分散を確認しましょう。

確定拠出年金(DC)の外国株式投資を考える際、先進国株式に加えて理解しておきたいのが新興国株式です。その代表的なベンチマークが、MSCIエマージング・マーケット・インデックスです。本指数は、世界の新興国株式市場の動きを示す代表的な指数として、多くの投資信託や年金運用で参照されています。
MSCIエマージング・マーケット・インデックスは、24カ国の新興国市場で構成されています。中国、インド、台湾、韓国といったアジア諸国を中心に、ブラジル、メキシコ、サウジアラビア、南アフリカ、タイ、トルコなど、今後の経済成長が期待される国々が幅広く含まれています(添付資料参照)。指数は、MSCI Inc.が算出・公表しており、国際的に高い信頼性を持つ指標です。
新興国株式というと「小規模で不安定」というイメージを持たれがちですが、実際にはTSMC(台湾)、サムスン電子(韓国)、アリババ(中国)など、世界経済に大きな影響力を持つ巨大企業も数多く含まれています。人口増加、所得水準の向上、デジタル化の進展といった構造的な追い風を背景に、長期的には高い成長力が期待される市場といえるでしょう。
一方で、MSCIエマージング・マーケット・インデックスは、価格変動(ボラティリティ)が大きいという特徴も併せ持ちます。政治情勢の不安定さ、為替変動、資本規制、地政学リスクなどの影響を受けやすく、短期的には大きく下落する局面も珍しくありません。そのため、DCにおいて新興国株式を保有する場合には、リターンの高さだけでなく、リスクの大きさを十分に理解しておくことが重要です。
DC運用におけるMSCIエマージング・マーケット・インデックスの役割は、先進国株式(MSCI KOKUSAI)を補完する成長エンジンとして位置づけることにあります。全資産を新興国株式に集中させるのではなく、先進国株式を中核に据えたうえで、一定割合を組み入れることで、長期的なリターン向上を狙うという考え方が基本になります。












































