株式投資

株式投資の勧め③ 株式投資の楽しみ方(配当金と株主優待)

「株式投資の勧め」の3回目、株式投資の楽しみ方として、配当金と株主優待について解説します。

2024年1月から新NISAが始まりました。NISA枠の内、成長投資枠で日本株を購入する方が多くいらっしゃいます。株式投資には、値上がりや値下がりというリスクがありますが、「配当金」と「株主優待」は、多くの投資家にとって魅力的なポイントになります。ここでは、それぞれの特徴や具体例を紹介しながら、投資の楽しみ方について解説します。

1. 配当金:企業の利益を受け取る楽しみ

配当金とは、企業が稼いだ利益の一部を株主に還元するものです。企業が安定的に利益を上げている場合、定期的に配当が支払われるため、 「株を持っているだけで収益を得られる」 という魅力があります。しかも、NISA枠で購入すれば、20.315%の税金がかかりません。

2. 株主優待:楽しみながら投資できる

株主優待とは、 企業が株主に対して提供する特典 です。食事券やクオカード、商品詰め合わせなど、実際に使えるものがもらえるため、投資の楽しみが増えます。

3.配当金と株主優待の具体例(MUFG、JT、オリエンタルランド)

①三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)

2024年度の配当実績:1株あたり41円(9月の中間決算で20.5円、3月の本決算で20.5円)100株保有の場合、年間4,100円 の配当を受け取れました。2024年3月の株価は、1,500円、100株単位での購入になるので、1,500円×100株=150,000円
配当利回りは、4,100円÷150,000円=2.73%です。如何でしょうか?銀行に預金しておくよりも有利な利回りですよね。

三菱UFJフィナンシャル・グループは、2017年12月末で株主優待を廃止しました。その時のプレスリリースは、以下の通りです。
「株主の皆さまへの公平な利益還元のあり方という観点から慎重に検討を重ねました結果、2017年12月末をもちまして株主優待制度を廃止いたしました。」
これは、海外の株主からの指摘によるものです。

②JT(日本たばこ産業)(2914)

2024年の配当金:1株あたり194円(6月中間決算97円、12月本決算97円)
100株保有の場合、年間19,400円、現在の株価は、3,900円なので、
配当利回りは、19,400円÷390,000円=4.97%
JTは、高配当銘柄として個人投資家に大変に人気があります。

JTも株主優待はありません。以下は廃止した際のプレスリリースです。
「当社の株主優待制度は、2023年発送分をもって廃止となり、今後の優待品の発送はございません。これまで当社株主優待制度をご愛顧賜りまして、誠にありがとうございました。」

③オリエンタルランド(4661)

2024年度の配当実績:1株あたり13円(9月の中間決算で5円、3月の本決算で8円)
100株保有の場合、年間1,300円 の配当でした。2024年3月の株価は、5,000円ぐらいでした。配当利回りは、1,300円÷500,000円=0.26%です。この水準は、銀行預金と同じ程度ですね。

オリエンタルランドの株主優待は素晴らしいです。500株以上保有で、なんと、「東京ディズニーランド」または「東京ディズニーシー」いずれかのパークで利用可能な1デーパスポートを1枚もらえます。
1デーパスポートは、10,000円ぐらいでしょうか。現在の株価が、約3,000円くらいなので
、実質の配当利回りは、500株保有として(1,300円×5+10,000円)÷1,500,000円=1.1%です。こうして見ると、悪くないですよね。特に、ディズニーファンにはたまらないことでしょう。株主として、企業を応援しながら優待がもらえるというのは嬉しいことだと思います。
「配当金」と「株主優待」を組み合わせると、より投資の魅力が増しますね。

株式投資を「お金を増やすだけではなく、楽しむもの」 という視点を持つことで、より充実した投資ライフを送ることができます。ちなみに、お食事券目当てで外食企業に投資する方は多いです。

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